アオハル・サーキュレーター
おそらく、そうだ。
「どうして俺を黙認しているんだ?」
「黙認なんてしていないよ?」
「じゃあ、ここで俺はあんたに殺されるんですか?」
「さっきも言っただろう、ボクはキミに何もしないよ」
「なら、黙認していないって言うのは……」
「許可、しているんだ。ボクはキミのことが気に入った。だからボクはサトミに頼んだんだ。『アオイという男を運ぶ仕事』をね」
「どういうことですか? 話がまったく……」
「うーん? うーん、ボクの思い過ごしだったのかな?」と白髪の男は俺の目の前でしゃがんだ。
「それとも、どこか打ちどころが悪かったとか、意識がまだ朦朧としているから、頭が働いていないのか。いずれにせよ、キミはわかるはずだよ。今のボクの話だけで、どういうことかって」
「まあ、心当たりは……でも、どうも腑に落ちない点があって」
「腑に落ちない点、かあ。まあいいよ。とりあえず、キミのその『心当たり』ってやつを聞かせてよ」