【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「無害そうな顔をして、とんでもない女だったんですね。ルフィナ様、絶対負けないでくださいね。まったく、ルフィナ様の魅力がお分かりにならないなんて、殿下も殿下です。どうしてもという時は、こちらから離縁を突きつけてやりましょう!」
「さすがに離縁はどうかしら。ホロウードに申し訳が立たないもの」
「姫様を虐げ続けた兄君に、それを誰も咎めようともしなかったあの国に、今更申し訳も何もありませんよ。国を出られて、ようやくルフィナ様がアルデイルで幸せになれると思っていたのに、まさかこんなことになるなんて」
怒ったり涙ぐんだりと忙しいイライーダに笑いながら、ルフィナは鏡の中の自分をのぞき込む。何もしていないように見えて実は手の込んだ化粧のおかげで、いつもより目はぱっちりとして見えるし、唇だってぷるんと艶やかだ。念入りに保湿をした肌はしっとりとしているし、髪の毛だって丁寧に梳いた。
鏡越しにイライーダを見つめて、ルフィナはにっこりと微笑む。
「それでもね、私はアルデイルに来れて良かったと思っているのよ。カミル様と出会えて、こうして結婚をしたことも、後悔はしていないの。それに、獣人族の皆さんはとっても可愛らしいし。やっぱりもふもふは最高だと思うのよね」
「確かに、アルデイルに来てからルフィナ様の表情が随分と柔らかくなりましたけど。でも、だからこそ姫様の表情を曇らせる殿下にはどうしても怒りがこみ上げてくるんです。ルフィナ様という存在がありながら、他の女に手を出すなんて……!」
「さすがに離縁はどうかしら。ホロウードに申し訳が立たないもの」
「姫様を虐げ続けた兄君に、それを誰も咎めようともしなかったあの国に、今更申し訳も何もありませんよ。国を出られて、ようやくルフィナ様がアルデイルで幸せになれると思っていたのに、まさかこんなことになるなんて」
怒ったり涙ぐんだりと忙しいイライーダに笑いながら、ルフィナは鏡の中の自分をのぞき込む。何もしていないように見えて実は手の込んだ化粧のおかげで、いつもより目はぱっちりとして見えるし、唇だってぷるんと艶やかだ。念入りに保湿をした肌はしっとりとしているし、髪の毛だって丁寧に梳いた。
鏡越しにイライーダを見つめて、ルフィナはにっこりと微笑む。
「それでもね、私はアルデイルに来れて良かったと思っているのよ。カミル様と出会えて、こうして結婚をしたことも、後悔はしていないの。それに、獣人族の皆さんはとっても可愛らしいし。やっぱりもふもふは最高だと思うのよね」
「確かに、アルデイルに来てからルフィナ様の表情が随分と柔らかくなりましたけど。でも、だからこそ姫様の表情を曇らせる殿下にはどうしても怒りがこみ上げてくるんです。ルフィナ様という存在がありながら、他の女に手を出すなんて……!」