【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「じゃあ、行ってくる。……あと一度だけキスしても?」
ドアの前まで行ったのに、やっぱりと言って戻ってきたカミルに笑いながら触れるだけのキスをして、ルフィナは彼を送り出した。
笑って見送ったものの、カミルが不在だと思うと途端に寂しくなってくる。ルフィナは服の下からネックレスを取り出してそっと口づけた。表に出して見せるようにすることはまだできていないけれど、最近は毎日身につけている。カミルの代わりに、このネックレスが常にそばにいてくれると思おうと考えて、指先でリリベルの花をなぞった。
カミルの言いつけ通り、ルフィナは基本的に部屋から出ずに彼の帰還を待とうと決めていた。寂しいだろうからと、アイーシャがお茶会に誘ってくれているので、そこに出かけることだけがここ数日の予定だ。
王家の面々にもカミルがサラハのことを伝えたので、アイーシャはカミル不在の間、ルフィナは自分が守ると約束してくれた。王妃に至っては、自分がサラハを紹介したせいだと、酷く気に病んでいたくらいだ。
もっとも、閨教育は代々兎獣人の一族が担っているので、どちらにしても年の近いサラハが担当することになっただろうが。
今日は、昼から庭でアイーシャとお茶を飲む約束をしている。彼女が今はまっている本を教えてくれると言っていたから、ルフィナも彼女に勧めたい本を探しておくことにする。
アイーシャと約束した時間の少し前、ルフィナは侍女のイライーダを伴って庭へと向かった。
以前にカミルとお茶を飲んだのとはまた別の、花壇に囲まれた四阿は色とりどりの花に囲まれて華やかだ。
ドアの前まで行ったのに、やっぱりと言って戻ってきたカミルに笑いながら触れるだけのキスをして、ルフィナは彼を送り出した。
笑って見送ったものの、カミルが不在だと思うと途端に寂しくなってくる。ルフィナは服の下からネックレスを取り出してそっと口づけた。表に出して見せるようにすることはまだできていないけれど、最近は毎日身につけている。カミルの代わりに、このネックレスが常にそばにいてくれると思おうと考えて、指先でリリベルの花をなぞった。
カミルの言いつけ通り、ルフィナは基本的に部屋から出ずに彼の帰還を待とうと決めていた。寂しいだろうからと、アイーシャがお茶会に誘ってくれているので、そこに出かけることだけがここ数日の予定だ。
王家の面々にもカミルがサラハのことを伝えたので、アイーシャはカミル不在の間、ルフィナは自分が守ると約束してくれた。王妃に至っては、自分がサラハを紹介したせいだと、酷く気に病んでいたくらいだ。
もっとも、閨教育は代々兎獣人の一族が担っているので、どちらにしても年の近いサラハが担当することになっただろうが。
今日は、昼から庭でアイーシャとお茶を飲む約束をしている。彼女が今はまっている本を教えてくれると言っていたから、ルフィナも彼女に勧めたい本を探しておくことにする。
アイーシャと約束した時間の少し前、ルフィナは侍女のイライーダを伴って庭へと向かった。
以前にカミルとお茶を飲んだのとはまた別の、花壇に囲まれた四阿は色とりどりの花に囲まれて華やかだ。