【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「お義姉様!」
ちょうど反対側からアイーシャがやってきて、ぴょんと弾むような勢いでこちらに駆けてくる。ぱたぱたと尻尾が揺れていて、その愛らしさにルフィナは思わず頬を緩ませた。
「最近お義姉様とおしゃべりする時間があまりなかったので、今日はとっても楽しみにしていたの!」
抱きついてきた可愛い義妹を受け止めて、ルフィナも笑顔でうなずく。
「私もよ。アイーシャにお勧めの本も、いくつか持ってきたの」
「あ、本……! うっかりしていてお部屋に忘れてきちゃった」
ハッと思い出したように頬を押さえたアイーシャが、小さく悲鳴をあげる。申し訳なさそうに眉を下げたあと、ぴょこりと耳を動かしてルフィナを見上げた。
「ごめんなさい。お義姉様に早く会いたすぎてすっかり失念していたわ。急いで取ってくるから、お義姉様はここで待っていて!」
「え、今日じゃなくてもいいのよ……」
引き止めようとルフィナが手を伸ばした時には、アイーシャはすでに身を翻してきた道を戻っていた。彼女に付き添っていた侍女が、慌てたようにそのあとを追っていく。
「行ってしまったわ。待っている間に、お茶の準備をしておきましょうか」
さすが獅子獣人だけあって足が速いなと遠ざかっていくアイーシャの背中を見送ったルフィナは、イライーダを振り返った。有能な侍女は、すでにてきぱきとお茶の準備を始めていた。
ちょうど反対側からアイーシャがやってきて、ぴょんと弾むような勢いでこちらに駆けてくる。ぱたぱたと尻尾が揺れていて、その愛らしさにルフィナは思わず頬を緩ませた。
「最近お義姉様とおしゃべりする時間があまりなかったので、今日はとっても楽しみにしていたの!」
抱きついてきた可愛い義妹を受け止めて、ルフィナも笑顔でうなずく。
「私もよ。アイーシャにお勧めの本も、いくつか持ってきたの」
「あ、本……! うっかりしていてお部屋に忘れてきちゃった」
ハッと思い出したように頬を押さえたアイーシャが、小さく悲鳴をあげる。申し訳なさそうに眉を下げたあと、ぴょこりと耳を動かしてルフィナを見上げた。
「ごめんなさい。お義姉様に早く会いたすぎてすっかり失念していたわ。急いで取ってくるから、お義姉様はここで待っていて!」
「え、今日じゃなくてもいいのよ……」
引き止めようとルフィナが手を伸ばした時には、アイーシャはすでに身を翻してきた道を戻っていた。彼女に付き添っていた侍女が、慌てたようにそのあとを追っていく。
「行ってしまったわ。待っている間に、お茶の準備をしておきましょうか」
さすが獅子獣人だけあって足が速いなと遠ざかっていくアイーシャの背中を見送ったルフィナは、イライーダを振り返った。有能な侍女は、すでにてきぱきとお茶の準備を始めていた。