【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「ふざけるな、証拠があると言っただろう。我が国の軍事機密を手紙にしたためて、ホロウードに届けようとしていたくせに」
「手紙……?」
書いた覚えのない話に、ルフィナは眉を顰める。それを見て、男はまた白々しいと舌打ちをしたが。
「ホロウードのヴァルラム王太子に宛てた、あんたのサインが入った手紙が見つかった。下働きの男を金で雇い、ホロウード行きの船に手紙を届けろと命じただろう。残念ながら、我が国の騎士は優秀だからな。不審な動きをする者を捕えてみれば、あんたの書いた手紙が見つかったというわけだ」
「……知らないわ。私はそんなことをしていません」
「まだそんなことを言うのか。下働きの男は、あんたに雇われたと証言している。手紙の内容も、あんたが兄に宛てたものだ。近況報告に見せかけて、軍事情報を書いたメモを同封していただろう。一体どこでその情報を手に入れた?」
何度も脅すように机を叩きながら、男はルフィナの顔をのぞき込む。ルフィナがやったと信じ込んでいるので、黙りこくるルフィナの態度すら苛立ってしまうのだろう。
ルフィナを陥れるようなこの状況は、誰が引き起こしたのだろう。
思い当たる人物は一人しかいないが、彼女がやったという証拠もない。他にも、ルフィナの存在を疎ましく思っていた者がいた可能性だって否定できない。
「手紙なんて、書いていません。私が書いたものだと言うのなら、筆跡を比べてみてください。それが何よりの証拠になります」
「手紙……?」
書いた覚えのない話に、ルフィナは眉を顰める。それを見て、男はまた白々しいと舌打ちをしたが。
「ホロウードのヴァルラム王太子に宛てた、あんたのサインが入った手紙が見つかった。下働きの男を金で雇い、ホロウード行きの船に手紙を届けろと命じただろう。残念ながら、我が国の騎士は優秀だからな。不審な動きをする者を捕えてみれば、あんたの書いた手紙が見つかったというわけだ」
「……知らないわ。私はそんなことをしていません」
「まだそんなことを言うのか。下働きの男は、あんたに雇われたと証言している。手紙の内容も、あんたが兄に宛てたものだ。近況報告に見せかけて、軍事情報を書いたメモを同封していただろう。一体どこでその情報を手に入れた?」
何度も脅すように机を叩きながら、男はルフィナの顔をのぞき込む。ルフィナがやったと信じ込んでいるので、黙りこくるルフィナの態度すら苛立ってしまうのだろう。
ルフィナを陥れるようなこの状況は、誰が引き起こしたのだろう。
思い当たる人物は一人しかいないが、彼女がやったという証拠もない。他にも、ルフィナの存在を疎ましく思っていた者がいた可能性だって否定できない。
「手紙なんて、書いていません。私が書いたものだと言うのなら、筆跡を比べてみてください。それが何よりの証拠になります」