【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「どうかしたか? まるでルフィナがここにいるのが信じられないといった顔だが」
「いえ……そんなこと、ございませんわ」
大げさな仕草で首をかしげるカミルに、サラハは何でもないと笑みを浮かべた。先程一瞬見せたこわばった表情などなかったかのように、彼女は愛らしい顔を取り戻していた。
それを見て、カミルはルフィナを抱き寄せると慈しむように頬を撫でた。
「先日、俺が少し不在にしている間に城が何やら騒がしかったようだから、ルフィナにはあまり外に出ないようにと言っていてね。大切に守ってやりたくて、つい部屋に閉じ込めてしまうんだ。今日の夜会だけはどうしても参加したかったから、こうして片時も離れないようにしているんだ」
「そ……そうですか」
まるで見せつけるようにルフィナの額に口づけをして、カミルは笑う。サラハは笑顔で応えているが、ルフィナを見つめる視線には微かな苛立ちが混じっていた。まだカミルのことを諦めていないその表情に、ルフィナは心の中でため息をつく。
ふと、カミルはすんと鼻を鳴らしてにっこりと笑みを浮かべた。
「あぁそうだ、約束を守ってアルゥの香水をつけずに来てくれて感謝する。俺の可愛い妻は、アルゥの香りがとても苦手でね。少し嗅ぐだけで吐き気を催してしまうので、今日の料理にも一切使わないようにと頼んであるくらいなんだ」
「まぁ、そうだったのですね」
知らなかったと頬を押さえて心配そうにルフィナの方をうかがうサラハは、本心からそう思っているように見える。アルゥの香りを受け付けなくなった原因が自分だとは、夢にも思わないといった様子だ。
「いえ……そんなこと、ございませんわ」
大げさな仕草で首をかしげるカミルに、サラハは何でもないと笑みを浮かべた。先程一瞬見せたこわばった表情などなかったかのように、彼女は愛らしい顔を取り戻していた。
それを見て、カミルはルフィナを抱き寄せると慈しむように頬を撫でた。
「先日、俺が少し不在にしている間に城が何やら騒がしかったようだから、ルフィナにはあまり外に出ないようにと言っていてね。大切に守ってやりたくて、つい部屋に閉じ込めてしまうんだ。今日の夜会だけはどうしても参加したかったから、こうして片時も離れないようにしているんだ」
「そ……そうですか」
まるで見せつけるようにルフィナの額に口づけをして、カミルは笑う。サラハは笑顔で応えているが、ルフィナを見つめる視線には微かな苛立ちが混じっていた。まだカミルのことを諦めていないその表情に、ルフィナは心の中でため息をつく。
ふと、カミルはすんと鼻を鳴らしてにっこりと笑みを浮かべた。
「あぁそうだ、約束を守ってアルゥの香水をつけずに来てくれて感謝する。俺の可愛い妻は、アルゥの香りがとても苦手でね。少し嗅ぐだけで吐き気を催してしまうので、今日の料理にも一切使わないようにと頼んであるくらいなんだ」
「まぁ、そうだったのですね」
知らなかったと頬を押さえて心配そうにルフィナの方をうかがうサラハは、本心からそう思っているように見える。アルゥの香りを受け付けなくなった原因が自分だとは、夢にも思わないといった様子だ。