【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「……カミル様?」
「なんでも、なんて軽々しく口にしたらだめだよ、ルフィナ」
 くすくすと笑いながら、カミルはルフィナを片手でひょいっと抱き上げた。もう片方の手でリリベルの花の入ったガラスケースを持ち上げると、ルフィナに差し出す。
「しっかり持ってて」
「え、あ……はい」
 ルフィナが両手でケースを抱えたのを確認して、カミルは温室の出口へと歩き出す。
「あの、カミル様。どこへ行くんですか?」
「ん? 俺の望みを叶えてもらう場所へ」
「えぇと、ここでは無理ってことですか?」
「外で抱かれるのがルフィナの望みなら、それでもいいけど。俺はやっぱり二人きりのベッドの上がいいかな」
「えっ!?」
 どうしてそうなるのだと目を見開くものの、カミルは悪戯っぽい顔でルフィナを見つめた。 
「なんでもしてくれるって言っただろう?」
「そ、それは……そうですけど」
「今日はルフィナに大胆に攻められるのもいいな。それとも、俺がこれでもかというくらいにルフィナをとろとろにしようか」
 楽しみだとつぶやいて、カミルは上機嫌で部屋に向かった。

 その後、ルフィナはベッドの上でカミルのおねだりを色々と聞くはめになった。
 なんでもすると言った手前断れず、リリベルの花のお礼にカミルが喜ぶことをしたいと思う気持ちもあったので、結局ルフィナも羞恥心を捨てて色々と頑張ったのだった。
 
< 166 / 166 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
多額の借金を抱えて没落寸前であった男爵家の令嬢ラシェルは、突然若き侯爵レナルドから結婚の打診を受ける。 国内の派閥に影響がないからという理由で選ばれたものだったが、彼のことを密かに想っていたラシェルは、その結婚を受け入れることにした。 ほとんど形だけの結婚で、愛のない日々を過ごしていたラシェルだったが、ある日レナルドが事故で記憶喪失になってしまう。 2人の結婚の理由を忘れてしまったレナルドは、ラシェルとは仲睦まじい夫婦だったと勘違いしてしまった。 本当は愛されていないはずなのに、甘く微笑んで愛を囁くレナルドから、ラシェルは離れられなくなっていく。 記憶喪失をきっかけに溺愛モードになったレナルドと、そんな彼に戸惑いつつも、甘く幸せな日々から抜け出せないラシェルが、本当に愛しあう夫婦になるまで。
表紙を見る 表紙を閉じる
親にいないものとして扱われている名ばかり伯爵令嬢のライザは、騎士団長のイグナートと週に数回は一緒に夜を過ごす。いわゆるセフレと呼ばれるその関係が、いつまでも続くはずないことは理解していた。 ある日、イグナートが数年がかりの旅に出ることが決まり、二人の別れは決定的となる。笑って別れたはずだったのに、ライザのお腹には二人の子供が宿っていた。 数年後、未婚の母として暮らすライザは、イグナートと思わぬ再会をしてしまう。もう会うはずのない人だったのに、イグナートは「ずっと会いたかった」とライザに情熱的な愛を囁いてきて――。 家族に恵まれなかったライザが、様々な困難や誤解を乗り越えてイグナートと幸せになるまで。 過激描写多めです。ご注意くださいませ。 他サイト公開作品から過激描写を少し抜いて投稿しています。 4月24日にジュエルブックスさまより書籍が発売となります。(TL小説です) イラストは、コトハ先生がご担当くださいました。 ぜひお手に取ってもらえたら嬉しいです。
表紙を見る 表紙を閉じる
『竜族に生贄として捧げられたはずが、何故か花嫁として溺愛されています!?』の後日談の中でカットしたワンシーンや、番外編です。 少し過激描写を含むものもあるので、ファン限定とさせていただきました。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop