【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「……カミル様?」
「なんでも、なんて軽々しく口にしたらだめだよ、ルフィナ」
 くすくすと笑いながら、カミルはルフィナを片手でひょいっと抱き上げた。もう片方の手でリリベルの花の入ったガラスケースを持ち上げると、ルフィナに差し出す。
「しっかり持ってて」
「え、あ……はい」
 ルフィナが両手でケースを抱えたのを確認して、カミルは温室の出口へと歩き出す。
「あの、カミル様。どこへ行くんですか?」
「ん? 俺の望みを叶えてもらう場所へ」
「えぇと、ここでは無理ってことですか?」
「外で抱かれるのがルフィナの望みなら、それでもいいけど。俺はやっぱり二人きりのベッドの上がいいかな」
「えっ!?」
 どうしてそうなるのだと目を見開くものの、カミルは悪戯っぽい顔でルフィナを見つめた。 
「なんでもしてくれるって言っただろう?」
「そ、それは……そうですけど」
「今日はルフィナに大胆に攻められるのもいいな。それとも、俺がこれでもかというくらいにルフィナをとろとろにしようか」
 楽しみだとつぶやいて、カミルは上機嫌で部屋に向かった。

 その後、ルフィナはベッドの上でカミルのおねだりを色々と聞くはめになった。
 なんでもすると言った手前断れず、リリベルの花のお礼にカミルが喜ぶことをしたいと思う気持ちもあったので、結局ルフィナも羞恥心を捨てて色々と頑張ったのだった。
 
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