【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
結婚式の時にも思ったが、アルデイルは王家と国民の距離が近いようだ。ホロウードでは、王太子である兄が城の外で食事をするなんて考えられない。もしもそんなことをするならば、店選びから警備体制まで入念な下準備が必要になるだろう。
「ルフィナは魚料理は好きか?」
「え……えぇ、あまり食したことはないのですけど」
「ホロウードは海に面しているのに、あまり漁業が盛んではなかったみたいだもんな。王都が海から少し離れているというのもあるのだろうが。アルデイルには魚料理の店がたくさんあるんだ。ルフィナの口にも合うといいんだが」
「はい、楽しみです」
カミルが勧めてくれるものなら、そして彼と一緒に食べるなら、何だって美味しいだろう。
笑顔でうなずいたルフィナを見て、カミルも嬉しそうに笑ってくれた。
カミルが連れて行ってくれたのは、城からそう離れていない場所にあるこぢんまりとした店だった。外観は古いが店の中は清潔で、内装も可愛らしい。店主はカミルの顔を見て嬉しそうに歓迎の言葉を口にすると、奥にある個室へと案内してくれた。
他の席よりも少しだけ高価な調度品を見るに、この部屋は王族専用なのかもしれないと思う。
「すごく素敵なお店ですね。予約もなしに入れるなんて、びっくりしました」
「俺が小さい頃から通ってる店だからな。ここの個室だけは、いつも空けてくれてるんだ」
「絶対、近いうちに奥様を連れて来られるはずだって、皆で心待ちにしてたんですよ」
店主の男性が、テーブルにグラスを置きながらルフィナに笑いかける。柔らかな笑顔はルフィナのことも歓迎してくれているのが分かって、心があたたかくなった。
「ルフィナは魚料理は好きか?」
「え……えぇ、あまり食したことはないのですけど」
「ホロウードは海に面しているのに、あまり漁業が盛んではなかったみたいだもんな。王都が海から少し離れているというのもあるのだろうが。アルデイルには魚料理の店がたくさんあるんだ。ルフィナの口にも合うといいんだが」
「はい、楽しみです」
カミルが勧めてくれるものなら、そして彼と一緒に食べるなら、何だって美味しいだろう。
笑顔でうなずいたルフィナを見て、カミルも嬉しそうに笑ってくれた。
カミルが連れて行ってくれたのは、城からそう離れていない場所にあるこぢんまりとした店だった。外観は古いが店の中は清潔で、内装も可愛らしい。店主はカミルの顔を見て嬉しそうに歓迎の言葉を口にすると、奥にある個室へと案内してくれた。
他の席よりも少しだけ高価な調度品を見るに、この部屋は王族専用なのかもしれないと思う。
「すごく素敵なお店ですね。予約もなしに入れるなんて、びっくりしました」
「俺が小さい頃から通ってる店だからな。ここの個室だけは、いつも空けてくれてるんだ」
「絶対、近いうちに奥様を連れて来られるはずだって、皆で心待ちにしてたんですよ」
店主の男性が、テーブルにグラスを置きながらルフィナに笑いかける。柔らかな笑顔はルフィナのことも歓迎してくれているのが分かって、心があたたかくなった。