【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
 本心では、もう終わりにしたい。サラハの口からカミルのことを聞きたくないのだ。だけど、ここで逃げたら何のために閨教育を受けているか分からなくなる。ルフィナの使命はカミルに再び抱いてもらうこと、そして彼の子を産むことなのだから。
 一度深く呼吸をして、ルフィナは笑みを浮かべた。

「もちろん、また三日後に。カミル様がどういった時に快楽を感じられるのか、もっとお勉強したいわ」

「かしこまりました。ではまた、三日後に」

 うなずいて、サラハは笑顔で手を振り退室した。部屋に漂う彼女の残り香を消すために、ルフィナは窓を全開にした。



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