【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
そう言って彼女は茶葉を分けてくれた。お礼を言いつつも、ルフィナはきっとこのお茶をカミルと飲むことはないだろうと思う。だって、この香りを嗅いだらサラハを思い出してしまう。カミルだってきっとそうだ。
飲みたくないと思いながらも、せっかく淹れてくれたサラハの手前、口をつけないわけにはいかない。黙ってカップを口に運ぶルフィナを見て、サラハが何かに気づいたように首をかしげた。
「あら、ルフィナ様。ネックレスを着けてらっしゃるのは珍しいですね」
「ありがとう。カミル様にいただいた、とても大切なものなの」
少しだけ見せるようにネックレスをドレスの中から出して、ルフィナは微笑む。色々と不安なことはあるけれど、このネックレスを贈ってくれた時のカミルは、まっすぐにルフィナだけを見てくれていた。
「まぁ、そうなんですね。ふふ、お二人の仲を心配していましたが、やはり仲睦まじくてらっしゃるのですね。どこのアクセサリー職人に作らせたのですか? 王家御用達と言えば、猫獣人のルティア家かしら。でもルティア家は銀細工が得意ですものね。金細工といえば……狼獣人のラトル家かしら? よく見せていただきたいわ」
笑顔でのぞき込んでくるサラハの視線から逃れるように、ルフィナはネックレスをドレスの中に戻し、首を振った。
「いえ、あの、これは屋台で買っていただいたの」
「え、あ、屋台、で……?」
目を瞬くサラハは、信じられないといった表情を浮かべている。確かに王子から贈られるものと考えれば安すぎるが、それでもルフィナはこれが大切なのだ。
飲みたくないと思いながらも、せっかく淹れてくれたサラハの手前、口をつけないわけにはいかない。黙ってカップを口に運ぶルフィナを見て、サラハが何かに気づいたように首をかしげた。
「あら、ルフィナ様。ネックレスを着けてらっしゃるのは珍しいですね」
「ありがとう。カミル様にいただいた、とても大切なものなの」
少しだけ見せるようにネックレスをドレスの中から出して、ルフィナは微笑む。色々と不安なことはあるけれど、このネックレスを贈ってくれた時のカミルは、まっすぐにルフィナだけを見てくれていた。
「まぁ、そうなんですね。ふふ、お二人の仲を心配していましたが、やはり仲睦まじくてらっしゃるのですね。どこのアクセサリー職人に作らせたのですか? 王家御用達と言えば、猫獣人のルティア家かしら。でもルティア家は銀細工が得意ですものね。金細工といえば……狼獣人のラトル家かしら? よく見せていただきたいわ」
笑顔でのぞき込んでくるサラハの視線から逃れるように、ルフィナはネックレスをドレスの中に戻し、首を振った。
「いえ、あの、これは屋台で買っていただいたの」
「え、あ、屋台、で……?」
目を瞬くサラハは、信じられないといった表情を浮かべている。確かに王子から贈られるものと考えれば安すぎるが、それでもルフィナはこれが大切なのだ。