【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
軽やかな足取りで部屋の中に入ってきたサラハは、心配そうな表情でルフィナの顔をのぞき込む。その瞬間漂う甘い香りにルフィナは吐き気を覚えて、思わず口元を押さえた。
「カミル様のつがいでないことが、そんなにショックですか?」
ソファに腰かけたサラハは、ゆったりと足を組む。いつもの可憐で儚げな様子は鳴りを潜め、妖艶な雰囲気を纏っている彼女は、別人のようだ。この部屋の主はルフィナのはずなのに、今はまるで彼女がこの場を支配しているかのように見える。
「カミル様のつがいは、このわたくしです」
堂々とした声で、サラハが宣言する。眉を顰めるルフィナを、彼女はまるで憐れむような目で見つめた。
「所詮、ルフィナ様は政略結婚で結ばれただけのお相手。あの方が執着するほどのものを持ち合わせていなかったということです。カミル様がどのようにわたくしを抱くかご存知? いつもわたくしを抱きながら、情熱的な愛の言葉を囁いてくださるの。一度で終わるなんてこと、絶対にありませんわ。二度三度と求められて、わたくし足腰が立たなくなることすらありますの。いつも尻尾が可愛いと、優しく愛でてくださるのよ。そうされると、たまらない気持ちになって……」
「……やめて、聞きたくないわ」
硬い声でそう言うものの、サラハはくすくすと笑ってそれを受け流す。ルフィナを見つめる濡れた黒曜石の瞳は、勝ち誇った色をしている。
「もちろん最初は、閨の担当としてのお勤めだけだったのですよ。ですが、カミル様はすぐにわたくしを抱きたいと望まれましたの」
「嘘よ、そんなの……信じない」
「カミル様のつがいでないことが、そんなにショックですか?」
ソファに腰かけたサラハは、ゆったりと足を組む。いつもの可憐で儚げな様子は鳴りを潜め、妖艶な雰囲気を纏っている彼女は、別人のようだ。この部屋の主はルフィナのはずなのに、今はまるで彼女がこの場を支配しているかのように見える。
「カミル様のつがいは、このわたくしです」
堂々とした声で、サラハが宣言する。眉を顰めるルフィナを、彼女はまるで憐れむような目で見つめた。
「所詮、ルフィナ様は政略結婚で結ばれただけのお相手。あの方が執着するほどのものを持ち合わせていなかったということです。カミル様がどのようにわたくしを抱くかご存知? いつもわたくしを抱きながら、情熱的な愛の言葉を囁いてくださるの。一度で終わるなんてこと、絶対にありませんわ。二度三度と求められて、わたくし足腰が立たなくなることすらありますの。いつも尻尾が可愛いと、優しく愛でてくださるのよ。そうされると、たまらない気持ちになって……」
「……やめて、聞きたくないわ」
硬い声でそう言うものの、サラハはくすくすと笑ってそれを受け流す。ルフィナを見つめる濡れた黒曜石の瞳は、勝ち誇った色をしている。
「もちろん最初は、閨の担当としてのお勤めだけだったのですよ。ですが、カミル様はすぐにわたくしを抱きたいと望まれましたの」
「嘘よ、そんなの……信じない」