【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
抱いて欲しいと口にする割に、ルフィナは閨事に関する知識に偏りがあるように思う。男性を高める方法は知っていても、自らの身体に受け入れるために準備が必要なことすら知らなかったのだから。
少しずつ触れ合いを増やして、彼女の身体を慣らし、いつかはカミルを受け入れてもらいたい。時間はかかるだろうし、理性と欲望の狭間で苦しむことは間違いない。だが、カミルはもうルフィナを傷つけたくないのだ。ちゃんとした初体験は、しっかりと彼女を蕩かして、痛みなど感じないほどにしてやりたい。
「そういえば、他の香りって何のことだろうな」
去り際にルフィナが口にした言葉に心当たりがなくて、カミルは首を捻る。何となく不安になって自分の体臭を確認してみるが、臭ってはいないはずだ。多分。
ルフィナはいつも、いい匂いがする。石鹸とも香水とも違う、清廉で涼やかな香り。そばに寄るだけで心の落ち着くあの匂いは、ルフィナ自身の香りなのだろう。実物を見たことはないが、リリベルの花はきっと彼女のような香りがするのではないかとカミルは思っている。
ふと、以前にルフィナと出かけた時のことを思い出す。リリベルの花をモチーフにしたネックレスを嬉しそうに見つめていた彼女に、いつか同じ花のデザインの指輪を贈ると約束をした。彼女の身も心も手に入れられる日が来たら、指輪を受け取ってもらえるだろうか。
「……工房に顔を出して、ちょっと指輪の相談をしてみるか」
少しずつ触れ合いを増やして、彼女の身体を慣らし、いつかはカミルを受け入れてもらいたい。時間はかかるだろうし、理性と欲望の狭間で苦しむことは間違いない。だが、カミルはもうルフィナを傷つけたくないのだ。ちゃんとした初体験は、しっかりと彼女を蕩かして、痛みなど感じないほどにしてやりたい。
「そういえば、他の香りって何のことだろうな」
去り際にルフィナが口にした言葉に心当たりがなくて、カミルは首を捻る。何となく不安になって自分の体臭を確認してみるが、臭ってはいないはずだ。多分。
ルフィナはいつも、いい匂いがする。石鹸とも香水とも違う、清廉で涼やかな香り。そばに寄るだけで心の落ち着くあの匂いは、ルフィナ自身の香りなのだろう。実物を見たことはないが、リリベルの花はきっと彼女のような香りがするのではないかとカミルは思っている。
ふと、以前にルフィナと出かけた時のことを思い出す。リリベルの花をモチーフにしたネックレスを嬉しそうに見つめていた彼女に、いつか同じ花のデザインの指輪を贈ると約束をした。彼女の身も心も手に入れられる日が来たら、指輪を受け取ってもらえるだろうか。
「……工房に顔を出して、ちょっと指輪の相談をしてみるか」