【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
謝罪をしつつ、ふと彼女の胸元に目をやったカミルは、そこに輝く金のネックレスを見て思わず顔を綻ばせた。それは、以前にカミルが贈ったリリベルの花のネックレス。
「着けてくれてるんだな、それ」
「え? あ……」
今気づいたというように胸元を見下ろしたルフィナは、ぎゅっと手でネックレスを握りしめる。
「あまり高いものじゃなかったから普段使いには向かないかと思っていたんだが、ルフィナが着けるとどんな宝石よりも高価に見えるな。良く似合ってる」
「ありがとう、ございます……」
「実は今、指輪を――」
リリベルの花をデザインした指輪を考えているんだと伝えようと思いつつ、工房でもらったデザイン画を取り出そうとしたカミルは、サラハにもらったアルゥの実の存在を思い出した。体調の良くなさそうなルフィナには、今は指輪の話よりも栄養をとってもらう方が大事だ。
言葉を切って、カミルはサラハにもらったアルゥの実を取り出した。その瞬間、ルフィナの身体がぴくりと震える。
「これはアルゥの実といってな、すごく甘くて美味しいんだ。栄養価も高いから、今のルフィナにぴったりだと思って」
「……申し訳ありません、私、それはいただけません」
「食欲がないか? あぁそうだ、それならせめて果汁だけでも」
「無理、です。本当に……ごめんなさい」
口元を押さえたルフィナの顔色は先程より更に悪く、青ざめている。微かに震える身体は、悪寒を堪えているのだろうか。
「ルフィナ、大丈夫か? やっぱり医者を」
「必要ないです……っ、ごめんなさ……失礼します」
「着けてくれてるんだな、それ」
「え? あ……」
今気づいたというように胸元を見下ろしたルフィナは、ぎゅっと手でネックレスを握りしめる。
「あまり高いものじゃなかったから普段使いには向かないかと思っていたんだが、ルフィナが着けるとどんな宝石よりも高価に見えるな。良く似合ってる」
「ありがとう、ございます……」
「実は今、指輪を――」
リリベルの花をデザインした指輪を考えているんだと伝えようと思いつつ、工房でもらったデザイン画を取り出そうとしたカミルは、サラハにもらったアルゥの実の存在を思い出した。体調の良くなさそうなルフィナには、今は指輪の話よりも栄養をとってもらう方が大事だ。
言葉を切って、カミルはサラハにもらったアルゥの実を取り出した。その瞬間、ルフィナの身体がぴくりと震える。
「これはアルゥの実といってな、すごく甘くて美味しいんだ。栄養価も高いから、今のルフィナにぴったりだと思って」
「……申し訳ありません、私、それはいただけません」
「食欲がないか? あぁそうだ、それならせめて果汁だけでも」
「無理、です。本当に……ごめんなさい」
口元を押さえたルフィナの顔色は先程より更に悪く、青ざめている。微かに震える身体は、悪寒を堪えているのだろうか。
「ルフィナ、大丈夫か? やっぱり医者を」
「必要ないです……っ、ごめんなさ……失礼します」