セ、、スフレンド

あれから数日たっても煌河からの連絡はなかった。

空手の練習で顔を合わせてもお互い話しかけることはなかった。

そして年末年始。

あたしは実家に帰った。

年が明けた。

寮に戻ってきた。

寮に戻っても冬休みの間は、バイトしたり練習したり空手のことばかり考えて、余計なことは考えないようにした。

冬休み最終日。

次のバイトは春休み。


『ありがとうございました!』

「また春休みな~」

『押忍!!』

「颯希先輩」


帰ろうとすると1人の生徒に呼び止められた。

確か...

中三の、、


「杏...くん、、やっけ?」

「はい、 " 杏 " でいいです」

「どうしたん?」

「自分、次颯希先輩と同じ高校行くんです」


杏は空手上手いし強い。


「そうなんや、よろしくね」

「すきです」

「え!?」


唐突過ぎてびっくりした。


「じゃ、また!」


そう言って走って行ってしまった。
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