セ、、スフレンド

「颯希先ぱーい!」

「お疲れ」

「お疲れ様です」


稽古が終わり、杏に話しかけられた。


「今日颯希先輩の部屋行っていいですか?」

「良いわけないだろ」

「煌河...」

「どうしてですか?」

「颯希、行くぞ」


煌河はあたしの手を取った。


パシンッ。


あたしは手を振りほどいた。


「颯希...?」

「もう、振り回さんといてや。やっと...やっとあんたのこと忘れれそうやねん」

「忘れんなよ」

「彼女おるやんか!」

「俺との思い出全部...忘れちゃうの?」

「これ以上あたしの心かき乱さんといて...」


あたしは走ってその場を去った。
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