凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「ほら、玄関じゃなんだから中入って」

伊吹がそう言うとご両親は靴を脱いで入ってきた。

「琴ちゃん、美人さんね本当に。感心しちゃうわー。スタイルもいいし、可愛らしい」

歩きながら景子さんが私を見てそんな事を言う。

「イブ、初めてだよな? 紹介してくれるの」

と忠信さん。

え?
そうなの?

と伊吹を見れば少し照れくさそうに笑って頷いた。

私は嬉しくて口を両手で覆う。

「あっら、何その可愛いリアクション! 琴ちゃん本当素直そうで可愛いらしいわぁー!」

景子さんに見られてしまった。

「イブ、こりゃ惚れるのわかるわ。若い頃の景ちゃんみたいだ」

と言って忠信さんは肘で伊吹をつついている。

「やめろって」

「照れんな、照れんな」
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