凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
観覧車から降りたところで女性スタッフが声をかけてきた。

「素敵なご夫婦ですね。ご乗車ありがとうございました」

俺たちは二人目を見合わせる。

まだ夫婦じゃないけど…

「ふふふ。自慢の夫です。とても素敵な景色でした。ありがとうございました」

すると琴は何を思ったのかスタッフに笑顔でそんな事を言う。

え?

夫!?

やば。
俺は思わず口を手で覆った。

なんだよ、この嬉しい感じ。
めっちゃニヤけそう。

夫!?

最高の響きだなこりゃ。

琴ちゃん。
可愛いすぎるよ、その返しは。

そして少し歩いてから琴がボソっと呟く。

「さっきの女のスタッフ。いやらしい目で伊吹を見てた」

んなに!?

全然気付かなかった。

俺、琴しか見てなかったし。
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