凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
伊吹の顔を見たら余計に涙が出てきてしまう。

もう自分でもなんで泣いてしまってるのかわからない。

伊吹はそんな私を広いリビングへと連れて行きソファへ座らせる。

「なんで泣いてんの?」

「うっ…」

「俺が…もう嫌い?」

そんなわけっ…

私は首を横に振る。

「伊吹こそ…私の事なんか…嫌いにっ…」

「琴は、俺の事なんもわかってない」

え…?

「俺は…。琴が言った通りかっこ悪い男だよ。今日のイケメンたち見たろ? 俺なんて…」

ちがっ…

「琴。今日言ったこと、無かったことにしてくれないか」

それってまさか…

私はぐらぐらと瞳を揺らす。

「今シーズンが終わるまで、日本には帰らないつもり。明日には日本を発つよ」

どういう意味?
もう会わないって事…?
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