凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「あ、白石さんこの後予定ありますか?」
佐久間君が急に聞いてきた。
「いや、ないけど…」
「それじゃ、せっかくなんでこのまま飯どうすか? な! イブの奢りで」
へ!?
私は咄嗟に佐久間伊吹を見上げる。
「いや…イチ、それはあんまり急なんじゃ…」
「なんで? 人多い方が楽しいだろ。さ、行きましょう!」
佐久間君はそう言って、見慣れたタン◯ラに私をグイグイ押し込もうとする。
おい弟!
私は佐久間伊吹を睨む。
するとスッと目をそらされ、運転席へ乗り込む佐久間伊吹。
「え、ちょっ! いや、佐久間君。私車あるし…」
と言いつつも後部座席に押し込まれてしまう。
意外と佐久間君は強引だった。