凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「琴。明日も休みだよな?」

「休みだよー」

私の会社は基本、土日祝日は休みだ。

「ならちょっと遅くなっても平気?」

「全然大丈夫だよ」

「おっけ」

そしてドライブしながら、公園に寄ったりゆっくり話しながら時間が過ぎあっという間に夜になってしまった。

「早い。もう夜だよ」

「そうだな。琴といるといつも早く感じる」

「ふふ。私もかも」

夜ご飯は今日は鉄板焼きのお店で、ステーキと赤ワインが最高だった。

そして今はまた夜のドライブをして、山を登る伊吹。

「相変わらずスムーズに運転するね」

「はは。そう? 酔わない?」

「全然。快適」

「俺、酔うんだよなー。タクシーとか特に」

意外だ。

「レーサーなのに?」

「レースは自分で運転するし」

「ジェットコースターとかは?」

「あー、どうだろ? しばらく乗ってねぇな」

「んじゃ今度行こうよ!」

あ、でも忙しくて行けないかな…?
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