来世にこの希望と深い愛を。
そして、ふと望深のことが頭によぎり、メッセージを開いた。

『望深、体調どう?』

私はそう送って、勉強をしようとする。

そろそろテストがあるから、勉強をしないといけない。

勉強中は、休憩時間にスマホをいじり始めると止まらなくなってしまうから、スマホは手の届かないところに置いておく。

めんどくさいなと思いながらも、ルーズリーフにシャーペンを走らせた。

勉強を始めてから、二時間ほど時間が経った。

「はぁー、つっかれた...」

そう呟いて、そろそろ終わりにしていいかと勉強を切り上げる。

「希愛ー?もうお風呂入っちゃいな」

ドアをノックされ、お母さんにそう言われた。

「分かったー」

私は伸びをして、大きい欠伸をした。

階段をゆっくりと降り、お風呂に入る。


「あー、髪乾かすのめんどくさーーい!」

私は髪が長いから、洗うのも乾かすのも大変だ。かと言って、ロングが好きだから切るのも嫌だし。

そういえば、と思い、望深に送ったメッセージを確認する。

でも、返信どころか、既読すら付いていなかった。てっきり返ってきてると思ってたのに。

本当に大丈夫なのかな...。やっぱり、無理してたのかな。

胸がざわついて落ち着かない。ドクンと心臓の鼓動が強くなっていく。
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