学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!
「さすがに本人の許可なしにそれは良くないかと」

「黙れ、クソガキ」

一刀両断され、あげく暴言を吐かれた。

「おまえには関係ないだろ!」

「関係あります。彼氏なんで」

「千歳くん!?」

お兄さんの目を見つめて、真剣に訴える。

が、それも功をなさなかった。

「彼氏だと!?こんなチャラ男が?ありえない!」

「お兄ちゃん!千歳くんなチャラ男じゃない。優しくて、誠実な人だもん…」

顔を赤くしながらも、お兄さんにそう説明する雫。

雫がそんなふうに思っていてくれたなんて…。

「こいつのどこが誠実なんだ!なにせこいつは顔が悪い」

顔が悪いと人に言われたのは初めてかもしれない。

なんかショックだな…。
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