学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!
「もう、お兄ちゃんいい加減にしてよ!」

「いーや、これは一大事だ。妹の彼氏を見定める権利が俺にはあるんだよ!」

もはや言っていることが意味不明だ。

この人に俺たちのことを認めさせないと、今後厄介なことになりそうだ。

どうしようかと思い悩んでいると、

「おい、そこのおまえ。ちょっと俺に付き合え」

「え?」

「よし、行くぞ」

「い、今から!?」

お兄さんの突然の提案に驚きながらも、唖然としている雫を見送った。





「俺、未成年なんですけど…」

「うるせぇ。ジュースでも飲んでろ」

連れて来られたのは、お兄さんの行きつけの店と思われる居酒屋。

ジョッキを片手に、焼き鳥を食べている。

状況がいまいち掴めない。

焼き鳥を黙々と食べ、烏龍茶を喉に流し込む。
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