異世界恋愛でしか摂取出来ない栄養がある。
 なにせ、前世は四畳ワンルーム三食コンビニ飯だったもので! 貴族っぽい暮らし出来るなら、何処でも大歓迎です!

「……君が良いなら、良いんだが……俺は王族とは言え、権力も何もない。兄王が在位中は冷遇されるだろう。それでも?」

「それでもです!」

 力強く頷いた私に押され負けた様子で、ブライアンは微笑んだ。

 その笑顔が……かっ……可愛い。これまで少し影のある表情だったけれど、もう堪らないくらい可愛い。結婚式の日が待てない……。

「そうか。本人がそこまで言うなら、構うまい。俺は一週間後には辺境に戻らねばならないんだが、また帰って来る時に婚約の話を本格的に進めよう」

「……っ……!! いえ!! 私、一緒に行きます!!!」

 私は慌てて、手を挙げた。

 だって、それって確か、ブライアンが陥れられるあの事件……エイドリアンを暗殺しようとしたと仕立て上げられる事件ではない? 時系列的に言うと、そうなのよ!!

 その時には、ブライアンが完全悪役だと思っていたけれど、彼も兄王に陥れられていて、数々の悪事を重ねてしまっていたのではないかとエイドリアンは何年も経って気がつくのよ。

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