異世界恋愛でしか摂取出来ない栄養がある。
 しかし、ここで私が防いでしまえば、エイドリアンとシャロンも幸せになるし、私もブライアンと幸せになります。皆、問題なく幸せになるのよ。ありがとう。

「しかし……君はまだ婚約していない状況だ。その状態で、俺と数日旅をするというのも……どうだろうか」

 私の強い主張に、ブライアンは戸惑っているようだ。

 わかる……わかるよ!! きっと今までブライアンの傍に居たのは上品な貴族令嬢ばっかりなのに、現代肉食女子みたいな事をされると戸惑いますよね。

 けれど、ここはブライアンの未来に直結する話なのだ。身を引く訳にはいかない。

「私たちは、将来的に結婚するのです。旅行するのが未来の旦那様であれば、何の問題もございません。噂を流されようが、そのお相手がブライアンであれば責任を取ってください」

 私が真面目な顔をしてお茶を飲めば、ブライアンの顔は目に見えて赤くなった。こんなことを言ってしまうとなんだけど、なんだか可愛い……私が居るわという気持ちになる。

「そっ……そうか。エステラがそこまで言うのなら、俺は別に構わない。出発する時は迎えに行くので、準備を調えておいてくれ」

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