御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹 葉子と仁の物語
翌日の金曜日、外回りの一日だった。最後のクライアントとのミーティングが終わり、直帰できるが、その前に、ここミッドタウンのホテル9(クー)の喫茶室で、自分へのご褒美のケーキを食べることにする。
今週も頑張ったな。偉いぞ、私!
ここの喫茶室は比較的年齢層が上の方が多く利用されており、静かな空間でお茶を楽しむことができる。顔馴染みの店員さんにいつもの席を案内された。
奥行きのある店内に3列に並ぶテーブル。テーブルの数は1列に6テーブルで、計18テーブルある。私のお気に入りの席は窓側より3列目、店の奥のテーブル。ノート型パソコンやタブレットを使って仕事をすることが多いので、あえて1列目の窓側を避ける。
席に着くと、大きな声でケータイで話している窓側の席に圭衣と同年代の女性が一人いた。彼女の声がこの場にそぐわないくらい大きく、嫌でも会話が耳に入ってしまう。
「……、そーなのよぉ〜、だからぁ今日も会いたくてこのホテルまで来ちゃったのぉ。昨日はお見合いディナーだったのよ、あの予約が取れないっていうイタリアンで!」
友達と話しているのかな?
外で電話すればいいのに。
あっ、あの人行ったんだ、あのイタリアン。
周りのお客さんたちが、不快な表情を浮かべて彼女を見ている。どなたかが苦情を入れたのだろう。店長さんが慌てて窓側の席に向かい、彼女と言葉を交わす。注意されたであろう彼女は、さらに大声で騒ぎ始めた。
「あなた、私を誰だと思ってるのぉ? 私は川田由佳、将来の九条夫人なのよぉ〜。九条様と私は昨日お見合いしたんだから。失礼な態度をとるなら、九条様に言ってクビにしてもらうわよ!」
今週も頑張ったな。偉いぞ、私!
ここの喫茶室は比較的年齢層が上の方が多く利用されており、静かな空間でお茶を楽しむことができる。顔馴染みの店員さんにいつもの席を案内された。
奥行きのある店内に3列に並ぶテーブル。テーブルの数は1列に6テーブルで、計18テーブルある。私のお気に入りの席は窓側より3列目、店の奥のテーブル。ノート型パソコンやタブレットを使って仕事をすることが多いので、あえて1列目の窓側を避ける。
席に着くと、大きな声でケータイで話している窓側の席に圭衣と同年代の女性が一人いた。彼女の声がこの場にそぐわないくらい大きく、嫌でも会話が耳に入ってしまう。
「……、そーなのよぉ〜、だからぁ今日も会いたくてこのホテルまで来ちゃったのぉ。昨日はお見合いディナーだったのよ、あの予約が取れないっていうイタリアンで!」
友達と話しているのかな?
外で電話すればいいのに。
あっ、あの人行ったんだ、あのイタリアン。
周りのお客さんたちが、不快な表情を浮かべて彼女を見ている。どなたかが苦情を入れたのだろう。店長さんが慌てて窓側の席に向かい、彼女と言葉を交わす。注意されたであろう彼女は、さらに大声で騒ぎ始めた。
「あなた、私を誰だと思ってるのぉ? 私は川田由佳、将来の九条夫人なのよぉ〜。九条様と私は昨日お見合いしたんだから。失礼な態度をとるなら、九条様に言ってクビにしてもらうわよ!」