ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「それでは準備をしますね」

 エリナは手のひらから金色に輝く妖精の粉を出して、自分とフェンリルの身体にまぶした。
 妖精の粉の不思議な力で、ふたりの存在感が薄くなっていく。
 ウィリオ王子やセラや、隠れて警護をしている『連絡員』のエルフたちは、ふたりのことを一時的に忘れてしまうのだ。

 エリナはまだ小さいので、ルディの夜勤の日には青弓亭の二階に泊めてもらっている。
 まだミメットに自分が妖精獣だということを内緒にしていた時に、この妖精の粉でカモフラージュして夜中に窓から抜け出し、クー・シーと共に空を飛ぶ練習を兼ねて屋根の上を走り回っていたものだ。

「それでは出発しましょう」

 身軽な白猫のエリナはひらりとフェンリルにまたがる。そのまま空高く駆け上がったルディは「今夜は月も明るいし、上空から辺りを見回ってみよう」と宙を走り出した。

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