ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 マーレン国の北東にある森は、ドワーフたちの住むゼットランド国の山々と接している。そこで小さな命がふたつ、金色の光を浴びて目覚めていた。

「なに……とても綺麗な……」
 
 木のうろに身を隠して少し微睡んでいた少女は、栄養が不足したやつれた顔をしている。服も汚れて、所々破れている。

「ミュリンデル様、ご無事ですか?」

 彼女は胸に赤ん坊を抱いていた。
 衰弱した少女はおくるみを大切そうに抱えながら、空に手を伸ばした。

「これはなに? ミュリンデル様、見えますか? ほら、空気が光ってるんですよ……」

「ふあ……」

 おくるみの中の赤ん坊が、ちっちゃな手を広げる。

「綺麗、ですね。……助けて」

 無理に笑顔を作っていた少女は力なく呟く。

「誰か、助けて。もう歩けないの……」

 少女の呟きは金の光を揺らした。
 そよそよ、そよそよ、と揺れる妖精の粉は、空へと舞いあがり、風に乗って声を運んだ。

『助けて』
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