ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 生まれたばかりのダンジョンの入り口は、洞窟と区別がつかなかった。幸いなことに、ミュリンデルたちを追いかけてきた魔物たちは、ダンジョンの中に戻って行ったようで外にはいなかった。

「わたしが先に入って、様子を確認してきます」

 セラが斥候役を買って出たので、彼の後ろからフェンリルに乗ったエリナ、ミュリンデルを抱っこしたメイシー、ウィリオ王子と続いてダンジョンに足を踏み入れた。

「洞窟なのに明るいにゃんね」

 エリナが言った。壁や天井が発光していて、灯りがなくてもはっきりと様子がわかるのだ。

「メイシー、このダンジョンは何階層まであるかわかるか?」

「わたしたちがいた時は二階層でしたけど、変な音がしていたからもっと深く育っているかもしれません」

 エリナは「ダンジョンって、育つの?」と驚いている。ミュリンデルが目を覚まして、エリナに言った。

「そうなのです。妖精が要石を置いてきちんとコントロールしないと、勝手にどんどん巨大化して危険になるのです。ダンジョンは管理することで魔石を生む有用な資源となり、人々の暮らしを豊かにし、幸せをもたらすものです。それが守護妖精の大事なお仕事だと、先輩の妖精に教わりました」

「なるほどにゃん……って、ミュリンデルさん、おしゃべりができるようになったにゃんね!」

「はい、おかげさまで少しずつ力を取り戻しつつあります」
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