ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 のんびりムードで進んだが、魔物は一匹も現れなかった。エリナはかなり恐れられてしまったようだ。
 やがてダンジョンの出口に来た。

 ルディが言った。

「この顛末について、ゼットランド国の王族に話を通しておいた方がいい。俺はこのまま王宮を訪問しようと思うのだが、ウィリオ殿下も来てもらえるか?」

「もちろんた。ユーディリシェイラミアムス様からの依頼だし、ゼットランド国との親交を深めていきたいと思うので、ご一緒させていただきたい」

「それなら、わたしが先ぶれを出しに行きますよ」

 セラがひょいと手をあげて言った。王族が他国を訪問するときには、あらかじめ連絡をしておくのが常識なのだ。出迎える方も準備が大変なのである。

「魔石と宝石をいくつか預かってもよろしいですか? 軽く状況の説明もしてきちゃいますね」

「そうしてもらえると助かるな」

「セラは口が上手いから適任だろう」

「殿下、言い方! 社交力が高いんですよ、殿下とあちこち回って鍛えられたってのもありますからね、殿下のせいです」

「そこはわたしの『おかげ』というところだろうが」

 エリナはふたりの会話を聞きながら「相変わらずかけ合い漫才が上手いにゃ」と感心していると、メイシーも「やっぱり! 王子と従者にしては面白すぎると思っていたんだけど、そういうお仕事もしてるのね」と完全に誤解をしていた。
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