ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「いたにゃん!」

「しゃーっ!」

「うにゃん!」

 可愛らしい声をあげながら、エリナは現れるシロモコとクロモコを次々に仕留めた。魔物たちは子猫を舐めきっていて、まったく警戒心を持たずに転がってくる。

「さすがはあたしの妹分だ。見てごらんよ、初めてとは思えない、立派な狩人じゃないか」

「ああ。これは大漁だな」

 フライパンを振り回して暴れる子猫のあとをルディがついて歩いて、せっせと魔石を拾っていく。小さくても魔石は魔石、集めると子どものおやつ代くらいにはなるのだ。

「姉さん、狩りって楽しいにゃんね! おもちゃの魔物とは全然違うにゃ」

「そうだろう? 猫のエリナなら気にいると思ったよ」

「エリナは狩りの天才だな!」

 親バカな狼が褒めたたえると、エリナはさらにテンションを上げてフライパンを振った。子連れで狩りに来ている人たちや、森の奥へ進む途中の人たちがエリナを見て「なんという剣……じゃなくて、フライパン捌きだ!」と驚きの声をあげた。
 どうやらちびっ子狩人は、木の棒でぺちぺち叩くのが一般的らしい。

 銀色にピンクの肉球模様がついたフライパンが、シロモコとクロモコを容赦なく仕留めていく様を見て、人々は「あれは『閃光のフライパン』だ!」「可愛い子猫なのに連続で魔物を狩って……いや刈り取っていく!」と、尊敬の念すら込めてささやいた。
< 35 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop