(二)この世界ごと愛したい
「…そ、か。ほんまにごめん。」
「もう良いよ!全然気にしてない!今の方がしんどい!」
可愛いおーちゃんが悲しそうにしてるの何て見てられない。
シオンなんてちゃっかりお酒飲み始めてるのに。
「否定せんって決めとったのに…。あー、俺も気を付ける!」
「否定…?レンとお話した時のこと?」
「せや。寛大な心で否定せんようにって教えてもろてたのに。寛大ってむずい。あの王子すごいわ。」
レンが、そんなことを…。
「…いや、それ意識の問題だよ。レンだって出来てないから。てかそんなことしなくて良いから。」
「あいつ出来てへんの!?」
「何ならおーちゃんより出来てない。一回怒らせると粘着質で中々許してくれないし、怒る論点も意味不明だし。」
「何やねんあのアホ王子!!!」
寛大な心で、否定しない…か。
レンらしい発想には笑えるが、自分が出来ていることを人に教えるべきだと思います。
「気まぐれな人だから、あんまり気にしない方がいいよ。」
「…そうする。」
「あ、仲直りだね?」
「え?ああ…せや…なっ!?」
こつんと、額をくっつける。
仲直りの儀式。
本日二度目のこの儀式を、おーちゃんにもやったら真っ赤になってしまう可愛い人。
「アレンデールでは仲直りする時こうするの。」
「ほんまの話か!?」
「ほんとだよー。ママに教えてもらったもん。」
「…ならほんまやな。」