(二)この世界ごと愛したい
自分で言うのも何だが、もうおーちゃんの顔が可愛く真っ赤に染まってるので。
きっと悪くは思ってないだろう。
「今は自信になるよー。おーちゃんありがと。」
「甘やかしちゃダメよ、リンちゃん。この馬鹿素直じゃないからすぐ憎まれ口叩くのよ。」
「ワカさんも朝からありがとう。こんなに綺麗にしてもらったから、私頑張るっ!」
謎の決意表明をして。
手紙を書き終えたらしいるうのためにクロを呼んで、アレンデールへ運んでもらう。
「…それ、リンが相手だと疲れねえ?」
「な、何がやねん!?」
「いや別に。」
「お前は何でそんな余裕なんや!?」
その間に、るうはおーちゃんに声を掛ける。
未だに私に怒っているからか、私には見向きもしない。
「一回見てるし。」
「…いや俺、二回目でもたぶん無理。」
「今は怒りが勝って他の感情湧かねえ。」
「怒り過ぎやろ。もう許したれよ。」
「これを許せばどこまでも付け上がって、寝ない食わない起きないの負のループが始まるんだ。」
「…それはあかんな。お前が正しいわ。」
見事に周りを固めて味方を増やしていっている。
そんな小癪な手を打たれるもので、思わず私も再び怒りが蘇る。
「おーちゃん感化させないで。」
「事実だろうが。」
また喧嘩勃発しそうな私とるうを前に、巻き込まれる前に退散したワカさん。
そしてただ見守るだけのカイ。
既に巻き込まれた可哀想なおーちゃん。