(二)この世界ごと愛したい
「もっかい!」
「…何回って決めません?永遠にやらされそうで怖いんですけど?」
「とりあえず決めたくない!もっかい!」
「…はぁ。」
そこから数回模擬戦を続けた。
未だ一勝も出来ない私。
悔しくて悔しくてもう後に引けなくなっているところにトキが帰ってきた。
「あれ?シオンもいたの…って、二人仲良く何してんの?」
「トキー…。」
「シオンが模型触るのなんていつぶり?しかもリンなんで泣いてるの?」
「勝てないー…。」
トキは涙しつつ頑張る私を見て、また楽しそうに笑う。
「シオンに軍略だけで挑もうっていう心意気がすごいから。でも俺リンはシオンの読みにも着いて行けるって思ってたけど、やっぱ無理?」
「無理じゃないっ!」
「でもリン明日も朝稽古あるんだから早く寝てね?」
「…もうちょっとだけ頑張る。」
シオン将軍はまだやるのかと嫌そうな表情。
そしてトキに助けを求める。
「トキ代わって。」
「えーやだよ。俺王宮から移動して疲れた。」
「…俺も暑い中歩いて疲れてる。」
「それにリンはシオンと遊びたいんだからさ。本人ももうちょっとって言ってるし付き合ってあげなよ。」
シオン将軍は口数少ないのではっきり言いませんが。
かれこれ私からもう何度も、もうちょっととかもう一回とか言われ続けている現状です。
「アキトはー?」
「それが寝不足だったみたいで珍しく広間でみんなと酔い潰れて寝ちゃったんだよね。」
「そうなんだー。」
「アキトを寝不足にした原因のリンも早く寝ること。俺もアキトの部屋でもう寝るから。」