(二)この世界ごと愛したい
「リンー。」
「……。」
「リーンー。」
「…んー。」
窓が開いたトキの部屋。
差し込む朝日が眩しくて眩しくて。
起きなきゃと思っても中々目が開かない。
「リン、今日は逃げずに頑張ってね?」
「うー…。まぶしー。」
「シオンちょっと手伝って。」
右手をトキ、左手をシオン将軍がそれぞれ握って。
そのまま両手をグイッと引っ張られ、無理矢理に引っ張り起こされた身体。
「ねむいー…。」
「だから早く寝てって言ったのに。シオンが甘やかすのも悪いけどリンもリンだよ。自己管理ちゃんと出来るようになろうね。」
「…るうが恋しいー。」
「確かにルイが甘やかし続けた結果だもんね。ここ出てから一人で本当に大丈夫?」
大丈夫かと聞かれると。
決して大丈夫とは言えません。自信をもって言えます。
「確実に野垂れ死にます。」
「それが分かってるならもう少ししっかりしようね。」
「…ん?」
引っ張り起こしてもらった左手が、未だに握られたままなのに気付いた私。
眩しさに目を少しずつ慣らしてゆっくり瞼を上げる。
「……。」
「しお…ん…将軍。」
「……。」
「…おはよ?」
手、離さないのかな?
「…その頭眩しい。」
「そっちの銀色もそこそこ眩しいけど。」
私の金髪が反射して眩しいと言うけども。
シオン将軍の銀髪も中々に反射しています。私だけではありません。