(二)この世界ごと愛したい
中の気体を調べるにはどうしたらいいのかな。どうやったら中身分かるのかな。超軽量だから中身は気体に間違いはなさそう。
「おーちゃんありがとー。」
「子供はどっちや。」
「お金後で返すね!」
「…いらんわ。」
買うのは嫌だったのに。
お金はいらないと言う。
…扱いむず。
「ミケさんいないね?」
「俺ミケ探させられんの久々やけど、今回は何日かかるんやろ。」
「…うん?」
猫探しって日にち跨ぐの???
「まさかお嬢一日で終わると思ってたん?」
「お…思ってた。」
「アホやな。お嬢が見つけたのどこやねん。」
「…近くの…街。」
「やから捜索範囲は王都だけちゃうで。」
ミケさん。
私より脱走がお上手だこと。
「私でも王都から出れたことないのに。猫ってすごいな。」
「感心せんとはよ探せ!」
そこから大捜索開始。
私は片手にしっかり風船を持ったまま、ミケさん見つけた後に研究しようと思っています。
「オウスケさーん!」
「今日も可愛いーっ!」
おーちゃんと歩いてると住民の皆さんが活気付く。
そしてこう言う時は毎度のことながら、私は被害を被る。
「隣の女誰っ!?」
「ま、まさかオウスケさんの彼女…!?」
「可愛い人…。」
分かる分かる。
おーちゃん可愛いよね。
「…どの国も変わんないな。」
「何がや。」
「第一将ってやっぱモテモテだなーと思って。」
「…そらお前の知っとる第一将達はまた一際そんな奴等やけど。俺とはちゃう。」