(二)この世界ごと愛したい



商業が盛んな街とは本当で。


それはもう沢山のお店で溢れてる!!!




「す、すごいっ…!本屋さんもあるかな!?どうしよう!?」


「コーヒー飲むんじゃなかったのかあ?」



そうでした…。


とりあえずコーヒー飲みながら、どのお店に行こうか考えることにしよう。




アキトが喫茶店のようなお店に連れて行ってくれた。




「アキトさんお久しぶりですっ!」


「おー。コーヒー二つ頼む。」



女性の店員さんがアキトを見て目を輝かせている。




「…あの、新しい彼女ですか?」


「あ?コイツは…。」




うんうん。


私をなんて紹介するんですか?








「…あれだ。その、あれだ。」


「アキトって語彙力ないよね。」


「うるせえ!」


「初めまして。今城でお世話になっている者です。彼女ではないのでご安心ください。」




私は店員のお姉さんに丁寧に説明。


それをアキトが睨んでいるが、知りません。





「よかったー!アキトさんまた人気になったから心配しちゃったっ!」


「…適当に座んぞ。」


「お好きなお席どうぞ!」




こうして二人で仲良く席に着いて。


コーヒーを待ちます。





「昨日は飲めなかったから嬉しいー。」


「毎日飲むのかあ?」


「うん。頭が冴えるんだよねー。」


「お前一応箱入りだもんなあ。ルイがいねえと不便だろ。」




そうなんです!!!


るうがいないって、本当に不便!!!




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