(二)この世界ごと愛したい



何とか持ち直し飛行を継続。


レンはやっぱりどこか楽しそうで、それが私も嬉しいと思える。




「とにかく飛ばして行こう!」


「さっきのおーちゃんって今から会う従業員の人?どんな人?」


「おーちゃんすごく可愛いよー。」


「リンより可愛い人なんてそういないよね。」


「私何て足元にも及ばないよー。会えば分かるけど国宝級に可愛いから。」


「そんな人いるかな?」



信じていない感じのレンだが、会えばビックリするのは確定だ。


でも、おーちゃんがレンを前に果たして大人の対応をしてくれるかどうか。私はそこが不安で仕方ない。



…穏便に済むと良いんだけど。




「一旦降りて途中から馬車で向かうね。」


「うん。」



途中の拠点で、カイが手配してくれていた馬車に乗り換えパルテノン王都へ走る。


王都に着いて酒場までまた一直線に進む。




「ここだよー。」


「綺麗な場所だね。」


「うん。」



一思いに酒場のドアを開ける。


中には案の定カイはおらず、おーちゃんがいた。



…おーちゃん?だよね???




「……。」


「……。」


「…お、おーちゃん?ただいま?」



どんな心境の変化があったのか。


おーちゃんは何故か煙草を咥え、サングラスをかけて、服もワイルド系で。




「お嬢、おかえり。」


「…えっと…うん。」



何からどう声を掛ければいいか分からず、私はパチパチと瞬きするしかない。


そんな中、レンが動いた。




「子供が煙草なんてダメだよ。」


「は…?」


「もう少し大きくなってからね。自分で消せる?」


「こっ…コイツ…!!!」



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