(二)この世界ごと愛したい



笑顔から一変。


曇ったカイの表情を見て、私は補足する。




「心配しないで?この国には何もしないよ?」


「さよか。」


「私も色々準備しなきゃだー。ハルの戦も心配だけど、頑張ろう。」



一先ず今日は、酒場営業にお邪魔することを読んでいたカイがワカさんを手配していたらしく。


安定にワカさんがまたツインテールにしてくれて、化粧はそんなに崩れてないからそのままで…と言うことで身支度は早めに終わった。


ここまで来ればツインテールにも抵抗はなくなりましたよ。慣れって怖いです。




開店後はおーちゃん不在のため、お客さんと一緒にお話してお酒を飲んで。




「そういや最近ヤハネの軍は大人しいなあ。」


「あそこは第一将が怪我してるから。まだ仕方ねえんじゃねえか?」


「鬼人も戦神も不在の今がアレンデールに攻め入るチャンスなのにな!」


「違いねえ!」



城にはるうが残ってるので、そう易々と落とせはしないだろうし。


確かにヤハネはお隣の国ですけど、あの国は今のアレンデールには攻め入らないと私は読めているから問題ない。




「あ、そう言えばディオンは逆に国を上げて軍事に注力してるらしい。」


「セザールに領土奪われたばっかで、北からエゼルタに狙われるって気が休まらねえよなー。」


「この国は平和で嬉しいぜ!」



ディオンはここから立て直すつもりなのか。


譲れない想いもあるんだろうが、エゼルタ王の状態的に考えてすぐにはどうにもならないだろうな。




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