(二)この世界ごと愛したい
誰が、王家の血筋…?
そして、何が問題ないの…?
「お…おーちゃんって、王族なの?」
「知らなかったのか?王様の…従兄弟だっけか?あれ再従兄弟だっけ?」
「……。」
「ヒマリさんが姪なんだから、再従兄弟じゃね?」
もう家系図よく分からんが。
あのおーちゃんが、王家の血筋だと言う事実に未だ驚きを隠せない私。
「…はー。今日も新発見だ。お兄さん達、いつもありがとう。」
「俺は嬢ちゃんと酒飲めて寧ろ幸せだ!!」
「大袈裟。だけど、日々是好日。パルテノンって、素敵な国だね。」
「おう!自慢の国だ!」
だろうね。
きっと私達のような軍人には計り知れないその政の手腕。その力で国そのものを包み込み、幸福を実現してる。
「お嬢、閉店までご苦労さん。」
「カイもお疲れ様ー。今日も大繁盛だったねー。」
「それもこれもお嬢のおかげ。酒場の売上が最近過去一やねん。嬉しいわー。」
閉店作業までしっかり務めるカイと話しながら、私はまたソルの地図に目を向ける。
「お嬢明日少し早く起きれるか?」
「え?」
「護衛がてら付き合ってくれへん?」
そんなカイの一言で。
私はカイと王都から馬車に乗って、パルテノンの更に中心部へお出掛けすることになった。