(二)この世界ごと愛したい



この森の雰囲気。


何故だか不思議な感じがする。




「ねえねえ、どんな用事なの?」


「大したことあらへんよ。供物するだけや。」


「お供物?祠でもあるの?」


「似たようなもんやな。」



へー。


こんな森の奥地に祠か。一体何を祀っている祠なのか興味深い。



辺りを観察しながら進むと、一箇所だけ開けた場所があるのが分かった。





「……ん?」



目的地かと思いその場に歩みを進めた…が。


祠らしき物はなく。なんとここに来て行き止まり。




「ねー、祠なんかない……よ…。」



私は、ここで何かを察知。


何かは分からない。



けど、確かに何かは感じる…気がする。




「こっちや。」


「…ね、カイ…ちょっと待ってっ!」


「どしたん?」



カイの腕をグイッと引っ張った。




「あ、ごめ…ん。」


「怖いん?」



怖い?私は怖いのか?


漠然と何かを感じるけれど、それは恐怖とは違う気がする。




「…ううん。何か…嫌な感じがするの。」



人の気配なんてないけれど。


いつものレーダーで探査出来るものとは全く違うものだけど。



…嫌悪感。


確かに私は嫌だと感じた。




「俺の用この先やねんけど、どうする?お嬢ここで待っとくか?」


「護衛を任せてもらったから行く…けど。ここ何があるの?」


「何もないで。供物置いたら帰るし。」


「…そっ、か。」



私はそのままカイに着いて行くことにした。


カイは行き止まりの壁に向かって歩いたかと思えば、壁の一箇所蔓や木の根で覆われた場所を掻き分けて。何と洞窟のような穴の中へ入る。




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