(二)この世界ごと愛したい
感じた嫌悪感に目を瞑れば、それは冒険のようで好奇心が勝る。
洞窟は真っ暗なので、火を付けようとするカイに私は問題ないと教えてあげる。
「炎属性の魔女がここにいるでしょ?」
「そうやったな。お嬢が可愛くて俺は度々忘れてまうわ。」
瞬時に炎を灯した私を見て、カイが笑う。
「これどこまで続いてる穴なの?」
「そんなにやで。行こか。」
探検っぽい!探検っぽい!!
私は貴重な経験をしているっぽい!!!
ワクワクしながら洞窟の中を進んで行くと、一点の光を見つけた。
その光がこの洞窟の出口だとすぐ分かった。
やっと着いたと喜ぶ私は、好奇心を爆発させて、その光の中へ足を踏み入れた。
「…っ。」
光の中には。
祠と呼ぶにはあまりに大きい。
建物と呼ぶにはあまりに生活感のないもの。
「お嬢、こっちやで。」
火を消して、私を呼ぶカイの方へ。
私はその建物の中に恐る恐る足を踏み入れる。