(二)この世界ごと愛したい
その顔がまた可愛いんですよね。
「わざわざ俺が教えたってんのに。」
「だね!本当に嬉しい!助かる!ありがとうっ!」
「…分かればええねん。」
今度は満足そうに笑う。
マジで性別変わってほしい。
「最近追手の方と手合わせすることはあっても、真面目に稽古するのは久々だから変な感じするー。」
「ソルだけやなくてエゼルタからも来てるやろ。」
「ソルは邪魔だけどエゼルタは来てもらわないと逆に困るから、今はこれでいいのー。」
カイが私が現れる情報を先行して流し。
違和感ない程度のタイミングで私がその場所に姿を見せれば、ソルかエゼルタのどちらかの追手が出て来る。
どちらにもカイとの繋がりがバレないように、たまにフェイクの情報も混ぜながらになるので一苦労だけど。この情報操作が私のマイブームだったりする。
「困るって?」
「今は何でも良いからエゼルタとの繋がりがほしいんだよねー。」
「…ああ、そう言えば乗り込むって言うてたな。」
「そうそう。行く行くは王様に招待してもらいたいのー。」
どんな形でもいい。
それさえ叶えば、後はどうにか上手くやる。