(二)この世界ごと愛したい
そんなに心配掛けてたんですね!
精進します!!!
「いつしか姫様が、この国の軍事の重責を一身に担い。その御身を傷付けながら我々を守ってくださっている事実に、また胸が痛みました。」
「気にしなくていいのにー。」
「姫様は国のために自身を犠牲にしてしまう方なので、心配が尽きません。寿命が縮みます。」
「気を付けるから長生きしてね!?」
と言うかそうじゃなくて。
私が聞きたいのは耳は痛いけど、もっと内面に迫るような話なんだけど。
「こうして、一民である私にさえ同情くださる心優しい姫様でございます。その海のように深い優しさは、時に姫様にとって辛く苦しいこともあるでしょうに。」
…そうだね。
そんなことも確かにあるけど、少し褒めすぎな気もする。
「姫様と会ったことのない者は、未だパルマの一件を憤っているのも事実です。しかし、会って話してみればそれがどれ程愚かなことか知るでしょう。」
「そうでもないよー。城の中まで私の演技力は影響あったから、劇団で働こうか悩んだもん。」
こんなに想ってもらえるだけ幸せなことだ。
この想い分、私は行動で返して行かねばならないんだ。
「ルイ様とここに来られた時は、てっきりお二人の幸せを祝えるものと思っていたんですが。姫様はいつになったらご自身の幸せを考えてくださるんですか?」
「私とるうは今のままで充分だって。」
「充分なものですか。ルイ様は誰よりも姫様を…あ。お客様の前で失礼しました。とにかく、姫様の幸せは民の幸せです。早く幸せになってください。」
そう言われると苦笑いしか出来ない。
幸せイコール結婚なのだとしたら、私は全く結婚願望がないので。
「るうのことまで心配掛けてごめんね。るうはもうすぐ将軍になるのー。応援してあげてね。」
「もちろんでございます。国の守りも安心ですから、姫様は早くお相手を見つけてこの国に帰って来てくださいませ。次は必ず我々もお守りいたします。」