(二)この世界ごと愛したい
まず、おーちゃんは他に何が知りたいんだ。
そこをもう少し深掘りすれば、もしかしたら私の他国の知り合いでカバー出来ないか?
「ルイって、前聞いたお嬢の従者やんな?」
「え!?るうに興味あったの!?」
「そいつもお嬢に惚れてたん?」
「ほ…、〜って、そこは別にいいじゃん!?」
そんな恋愛話が聞きたかったの!?
「知れば知るほどお嬢はお嬢やなって思った。」
「それは喜ぶべきなの?」
「王族の務めは果たそうとしとるクセに、他国の人間の力にもなっとる。そこはお嬢の人格もあるんやろうけど。」
「うん?」
何を思ったのか、おーちゃんが私の手をまた握る。
この人は手を繋ぐの好きだな。これがまた悶えたい程可愛い。
「…もっと我が儘でええんやで。」
「私結構我が儘だよ?」
「国を守らなあかん。知り合いを守らなあかん。鬼人が心配やのに周りに心配掛けたらあかん。」
「それは…。」
仰る通りだ。
事ハルに関しては無意味とも言えるくらい、既に沢山の人に心配掛けてるけど。
「さっきの人言うてたやん。少しは自分のことも考えてええねん。王族でも姫でもない、立場は捨てたって言うても。捨てきれてへんのはお嬢やで。」
「……。」
「無理に捨てろとは言わんけど、しんどい時はせめてちゃんと言いや。」
「…頑張ります。」
そう言ったものの。
私はちゃんと言えるだろうかと、不安にも思う。
「幸いお嬢の周りには、そんなお嬢を守りたい人間で溢れとるから。さらにそんなんで潰れる奴は一人もおらん。」
「う、ん。」
「もっと甘えたらええやん。」
難しいけど。
甘えるとは…何をすればいいんだ。