(二)この世界ごと愛したい
るうはお元気だろうか。
アレンデールの守りの要を丸投げしてしまって、少し申し訳ないと思っています。
「ほな、そいつがお嬢の相手最有力候補か。」
「いや…あー、わかんない。」
るうとはもう…と思ったけど。
この先のことなんて、私にも分からん。ハルに勝てればもしかするかもしれない。
「従者やのに主人に惚れたりすんねんな。」
「想像してるような従者じゃない…かも。るうはちょっと…うん。たまにしか可愛くないし。小言ばっかりだし。」
「相手がコレならしゃあないんか。」
「コレって…。」
扱い雑だな。
けど、これが年の功なのか。私に気まずさを感じさせないおーちゃんの立ち振る舞いは凄い。
根掘り葉掘り質問はされるが。
「さて、ぼちぼちかけっ子するか。」
「走れるかなー。」
「とりあえず俺捕まえたらお嬢の勝ちな。」
「それ永遠に無理じゃない!?」
ハードル高すぎない!?
おーちゃん今無敵スピードなんでしょ!?
「よーいどん。」
そう聞こえた時には、目の前からおーちゃんが消えていた。