(二)この世界ごと愛したい



「出て来るつもりなかったんだけども。カイのお店潰れちゃ困るからさ、不意を突いてごめんね。」


「…リ、ン?」


「あれ、名前呼んでくれるなんて何年ぶり?ちょっとは丸くなったー?」



あーあ。


出て来てしまったよ。そうなるよね。やっぱりね。おーちゃんの正義がこんなの許すはずないもんね。




「…なんたる好機。まさか本当に会えるとは。カイさんには感謝しても足りんな。」


「久しぶりだね、イヴ。」


「ああ、久方ぶりだが死んでもらうぞ。」



喧嘩っ早いのも変わらないな。




「…大人しく死ぬわけにもいかなくてね。悪いけど、最初から全開で行くことにするよ。」



こちらもかなりお久しぶりに、瞳の色を変えます。


こうでもしないと、この人の相手はやってられないので。





「恨みつらみは、この大錐で語ろう。」



ふっとい鉄の棒。正に金棒のような武器はイヴのトレードマーク。


これが本当に嫌いなの。


一発どころか少し掠るだけでもあの世行きだ。




「そんなので語らなくても、その内ちゃんと聞いてあげるって。」


「お前と話すことなどないわっ!!!」



言ってる側から大錐が降って来る。


怖い怖い。




「言ってること滅茶苦茶じゃん!?語ろうって言ったくせに!?」


「お前は喋るなっ!!!」



ドゴーンだかバコーンだか。


爆発音に近い音だけが鳴るのがイヴの戦闘。こんなの剣で受けても死んでしまうものー。





「ちょっと目立ち過ぎるから、早めに終わらせよう。」



悪いとは思うが、然程手も抜けない。


ごめんと思いつつも剣に炎を流す、移動にも利用する。だけに留まらず普通に使う!燃やす!こうでもしないとこの人止まらないんだもん!!!





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