(二)この世界ごと愛したい
そんな私とイヴが戦う現場は、最早怪獣大戦争。
人間とはかけ離れてしまった私達の成れの果てでございます。
「小癪な技をまた身に付けたな貴様!?」
「口悪い口悪い。かなり素が出てるって。これ以上まだやるの。」
「貴様の息の根を止めるまでは当然じゃあ!!!」
「もう隠すつもりもないのね。」
イヴは私に焦がされ続け、どんどん黒くなって行くが。スピードに関しては炎での加速がある分私は問題ない。
唯一のネックは装具だ。これさえなければ、時間の制限はない。
「…珍しく元気がないな。」
「疲れてるんです。誰のせいだと思ってんの。」
「…儂か。」
徐々にペースダウンするイヴ。
かなり火龍の力頼りだったが、ここまでイヴを消耗させたのは初めてのこと。
「もう帰れば?」
「相も変わらん生意気な女だ。」
「…私もやり過ぎた。この騒ぎで追い出されたらまた違う拠点探さなきゃじゃん。」
あまり人目には付かないように、気を付けたかったが大丈夫だっただろうか。
お店は街の外れにあるから元々人気は少ないから大丈夫だと思いたい。
「城に戻れ。」
「またこの話か。最近多いなー。」
「何故、城を出た。」
「それはイヴには関係ない。」
こうなるから、会いたくなかったんだ。
「今すぐ城に戻るなら命は取らん。」
「…じゃあ取ってくれていいよ。私は帰らない。」
「この馬鹿者がっ!!!」
大錐を投げ飛ばし、武器も無しに私に掴み掛かったイヴ。
私もそこに抵抗する気は起きない。