(二)この世界ごと愛したい
次から次へと…。
一体何だと言うんだ。
「…ルイが、ハルさんの援軍だと?」
「イヴ、アレンデールに行ってたんだよね?るう何か言ってた?」
「いや、そんな様子はなかったが。」
じゃあ突発的に?
ハルに何かあった?
でもハルの音は未だ健在。もう何が何だか意味が分からない。てか、るうが出るなら私にも伝達して欲しかった。
「援軍の数は?」
「え…。あ、凡そ百騎です。」
「は?百?」
「はい。」
さっぱり分からない。
るうがわざわざ行かなきゃいけない程の緊急事態。やはり考えられるのはハル自身の怪我か。
「り、リリリリ…。」
「イヴその機械音みたいなの止めて。」
「リンっ!!!」
「あーもう煩い。今考えてるから黙ってて。」
るうが出陣するのは半年後の約束。まだ少しだけ猶予はあった。そこを呼び付けたのは単にるうに用があったから…?
一概にハルが呼んだとは言えないかもしれない。軍の誰かがハルを制止して呼んだのかも。てことは、やはり窮地か…?
「ちょっと地図見る。」
「儂も!!!」
さっきまで戦闘モードで猛々しかったイヴが、また気持ち悪く不安そうにしている。
お店に置いたままにしていた地図を眺める私の近くで、イヴが手を合わせてお祈りする。
カイとおーちゃんも店内に戻って来た。
「リン、ハルさんは…?」
「元気だよ。だからるうが援軍に行く理由がさっぱりわかんない。」
「お元気か!何よりだっ!!」
「…んー…。ハルの戦は本当に理解不能。なんか頭痛くなって来た。あー怠い。」
そうか、瞳の色を戻してないんだ。
通りで身体が熱くて怠いと思っていた。