(二)この世界ごと愛したい
カイはレンの城へ鷹を飛ばした。
レンは最後に私と会った後、ソルの要人の診察へアキトと赴き。無事に仕事を終えて城に戻っていた。
戻ってすぐに私を呼ぶため、炎を消すも。
私は慌ただしく過ごしていたこともあり『今無理』と連絡はしたが。
そこからも行かず仕舞いの私だったので、再び炎を灯さず呼び出し不可の状態で過ごしていた。
そんな時に、鷹がやって来るもので。
レンはすぐに行動に出る。
…が。
「レン居るかあ?」
「あ、アキト…とトキ?」
「レン久しぶり。元気?」
然程遠くない距離に建っている城同士。
ご近所さんのアキトとトキがこんな時にやって来てしまった。
「あ、元気…けどごめん。今から出掛けるんだ。」
「また出張かあ?」
「うん。パルテノンまで行って来る。」
「パルテノン?」
また国外かとアキトが心配する。
「リンが高熱で倒れたって。だからちょっと様子見て来るよ。」
驚くアキト。
そしてヤバいと焦るトキ。
何せトキさん。私がパルテノンで働いていることをアキトに黙っていたんです。何なら隠そうとしていたんです。
「リンがパルテノンに?」
「うん、だからごめん。また今度。」
「待て待て待て!!!」
部屋を出ようとするレンを捕まえて、お得意のニヒルな笑みで笑う。
「俺も行く。」
「俺はいいけど。先方に確認しなくていいのかな。」
「先方って、リンどこにいんだよ。」
「なんか酒場っぽいところ。」